軟式テニス

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スポーツとして、また、趣味として、最近は日本でテニスをする人が多くなりました。テレビでもよく放送されていますね。日本人選手の活躍を見たり、有名な選手のプレーを見たり、観戦するのも楽しいですが、そこで行われているのは硬式テニスというものです。他に、もう一種類のテニスがあることを知っている人もいるでしょう。軟式テニス(現在はソフトテニスが正式名称)ですね。ところで、軟式テニスと硬式テニスは一体何が違うのでしょうか。

軟式テニスの歴史

軟式テニスは、知っている人も多いでしょうが、日本で生まれたと言われています。1800年代後半に外国から紹介されたのが日本におけるテニスの始まりだそうですが、その時紹介されたのは当然硬式テニスです。その後、日本において軟式テニスが開発されるのですが、その理由が「道具がない」だったということですから何か切なくなってきます。これでは軟式テニスは硬式テニスの廉価版と見られても仕方ありません(実際にはそうとは言い切れないのですが)。日本独自に作られたものですから、当初は日本でしか行われていませんでしたが、現在では世界中に徐々に広まっています。

軟式テニスと硬式テニスの違い

軟式テニスは、硬式テニスをもとにして作った競技ですから、そのルールなども非常によく似ているのですが、違いがいくつかあります。

ボールの違い

当たり前のことですが、ボールが違います。硬式テニスは、あの黄色い固めのボールを使うのに対し、軟式テニスで使うボールは本当のゴムボールです。ボールがやわらかいので、軟式テニスのほうが硬式テニスよりもボールのスピードが遅いです。

ラケットの違い

ボールが違いますから、ボールを打つためのラケットにも違いがあります。硬式テニスは早くて勢いのあるボールを打つためにガット(ラケットに張ってある網)を硬めに張っていますが、軟式テニスの場合は硬式テニスほど硬くはありません。また、割と有名な話ですが、ラケットの持ち方も違います。硬式テニスがラケットを地面に向かって垂直に持つのに対し、軟式テニスは地面と平行にしてラケットを持ちます。そのため、ボールの打ち方も違います。硬式テニスは表裏両面を使いますが、軟式テニスは片面しか使いません。フォアハンドもバックハンドも同じ面を使ってボールを打ちます。

ネットの違い

硬式テニスの場合は、ネットは中央が少し下がった形でネットが張られていますが、軟式テニスは全面平行に張ってあります。

スコアの数え方の違い

硬式テニスは、ゲーム中のポイントの数え方が0(ラブ)、15(フィフティーン)、30(サーティー)、40(フォーティ)となっているのに対し、軟式テニスの場合はそのまま0(ゼロ)、1(ワン)、2(ツー)、3(スリー)となっています。まあ、4ポイント取ればそのゲームを取れるのは一緒なんですけどね。

セット獲得の条件の違い

硬式テニスは、6ゲーム先取でそのセットを取れますが、軟式テニスの場合は4ゲーム(7ゲームマッチの場合)または5ゲーム(9ゲームマッチの場合)先取でそのセットを取れます。ただし、デュースやタイブレークのルールはほとんど同じです。

プロの存在

ルールとはまったく関係ありませんが、硬式テニスにはプロが存在し、世界ツアーも行われているのに対し、日本の軟式テニスにはプロがほとんど存在しません。身も蓋もない言い方ですが、いくら軟式テニスで強くなってもプロとして収入にはまずつながりません。軟式テニスのプロツアーなんて聞いたことありませんからね。まあ、テニススクールのコーチとしての収入くらいはあるかもしれませんが・・・。

普及率の違い

硬式テニスが世界的に有名で、各国から一流選手を輩出しているのに対し、ソフトテニスの場合は世界に普及しつつあるとは言っても、硬式テニスには及びもつきません。日本ローカルで始まったものですから仕方ないんですけどね。

軟式テニスのメリット

と、これだけ見てみると、軟式テニスするくらいなら硬式テニスやった方がいいんじゃないか? と思う人も多いでしょう。しかし、軟式テニスは硬式テニスに比べて大きなメリットが一つあります。それは、敷居が低いということです。硬式テニスをやってみればわかりますが、ボールをまともに打ち返せるようになるまでがものすごく大変です。ちなみに、私は体育の授業でやりましたが結局まともにボールを打ち返すことはできませんでした(ただ下手なだけという話もありますが)。その点、軟式テニスはなんとかなります。勿論、強くなりたければそれなりの練習を積まなければなりませんが、硬式テニスよりも気軽にテニスを始めることが可能です。ボールがやわらかいこともポイントです。硬式テニスのボールが当たると結構痛いですが、軟式テニスのボールが体に当たったところで、当たった部分が赤くなる程度ですむでしょう。確かに世界中を見渡せば普及率は低いですが、少なくとも日本ではどこへ行っても軟式テニスをすることが可能です。中学校の部活でやっているのはほとんどが軟式テニスですし、後に硬式テニスに移行したとしてもまず軟式テニスから始めたという人も多いです。日本の軟式テニス人口は500万人とも700万人とも言われており、趣味としての軟式テニスは十分定着していると言えますから、競技環境も整っています。ちょっと運動不足で何かスポーツやってみようかな、などと思っている人にはぴったりのスポーツといえるのではないでしょうか。


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