オカヤドカリ

コミカルな音楽に合わせて、大きな貝殻を背負いながら砂浜を駆け抜けるオカヤドカリ。そんなオカヤドカリの姿をテレビなどで見たことはありませんか?テレビの中ではコミカルで、面白い姿を見せてくれるオカヤドカリ。しかし、その実情はどうなのでしょう。飼育用キットで販売されていたりもしますが、本当にそのキットで飼育は可能なのでしょうか?若干、辛口でご説明します。

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オカヤドカリの飼い方とは?

オカヤドカリは、飼育が容易ということ目玉にして販売されています。確かに、犬のように毎日散歩をしてあげる必要がありませんし、ハムスターやセキセイインコのように毎日触れ合ってあげる必要もありません。その部分だけ考えると、簡単ですが、オカヤドカリの飼育には細々とした世話があります。それを「飼育が簡単」と受け取るか、「飼育は困難」と受け取るかは、オカヤドカリの飼育を始める前に導き出してください。

意外に長生きするオカヤドカリ

オカヤドカリは、カブトムシの如く一年限りの命と思っている方が多いのですが、実際のところはハムスター以上に長生きする生き物です。飼育環境によっては、犬や小型のインコよりも長生きします。ですので、長期にわたっての飼育が可能な方でなくては、飼育はオススメできません。

オカヤドカリの飼育に必要な機材

飼育ケース

オカヤドカリを本格的に飼育するのであれば、機材は良質のものを買っておくことにこしたことはないでしょう。小さなオカヤドカリ一体を、しっかりとオカヤドカリの生態に適した環境に整えてあるのならば、プラスチックケースでも飼育は可能です。しかし、複数の飼育を考えている、もしくは、大き目の個体の飼育を考えている場合には、最終的には45cm、60cmの水槽を購入しなければならないかも知れない、ということを頭においてください。また、飼育ケース(飼育水槽)の大きさの基準としては、水入れとえさ入れを入れて、さらに宿替え用の貝殻、隠れ家となる天然の流木や珊瑚、植木鉢など、を入れてもまだ若干の広さのあるもの。というのを目安にすると良いでしょう。さらに、底に敷く砂は、薬品によって除菌されていない海の砂に近い材質のものを使ってください。

飼育ケースのフタ

また、オカヤドカリの飼育にはフタは必須です。オカヤドカリは、外見からは予想できませんが、木登りが上手です。ですので、脱走する可能性があります。それを未然に防ぐためにも、通気性のよいフタがあるもの、フタがつけやすいものを用意してください。

ヒーター、温度計

そのほか、冬場に15度を下回る地域、またそれにほとんど近い地域は、ヒーターが必須となります。オカヤドカリは、暖かいところに住むヤドカリなので、寒さには弱いです。冬眠状態になるのですが、冬眠状態が長期にわたると、そのまま永眠してしまいます。ですので、永眠させないためにも、ヒーターは必ず購入してください。また、暑すぎるのも当然問題ありなので、温度調節を行うためにも温度計も必須です。

余談・重視するのはオカヤドカリのこと

因みに、オカヤドカリを長期にわたって飼育している方から言わせると、インテリア性を重視したキットなどでの長期飼育は、ほとんど無理だそうです。ですが、テラリウムとしてオカヤドカリの飼育環境はインテリアになると思われます。オカヤドカリの命を削ってまでインテリアにこだわる必要背はないはずです。なぜなら、自然をインテリアとするのですから、贅沢なことだとは思いませんか?

オカヤドカリの毎日の世話

毎日の世話の内容としては、餌やり、水変え、排泄物の処理です。特別難しいということはありませんが、多少考えて行わなくてはなりません。

餌やり

まず、餌やりは栄養バランスを考えましょう。オカヤドカリは雑食性で、基本的に好き嫌いはしません。ようするには、自分に有害なものすら食べるということですが。それは兎も角、オカヤドカリ用の餌が販売されていますが、毎日にそれを与えていると、オカヤドカリは飽きるのかエサを食べなくなるという事があるそうです。ですので、エサはバランスよく毎日違うものを与えることが理想的です。

水変え

次に、水変えは、水分補給用の水入れにはカルキ抜きを行った真水を、水浴び用の場所には海水を足してあげてください。水分補給用の水はなくなっていたらすぐに足して、水浴び用の場合は数日に一回取り替えて、水が少なくなっていたら、カルキ抜きを行った真水を足してください。このときに海水を足すと、塩分濃度が濃くなって、オカヤドカリに悪い影響を与えることがあります。

オカヤドカリを考えるためにも専門書

本当に、オカヤドカリを飼育したいと思うのでしたら、オカヤドカリの専門書を一冊は購入してあげてください。オカヤドカリにとって大切な脱皮のほかにも、繁殖、病気などについて即座に対応するには、やはりすぐに知りたい情報を得ることができる本が一番良いでしょう。ですので、まずオカヤドカリのうちのどの種類を飼育するかを検討するよりも、あなたがオカヤドカリと付き合っていけるかどうかを検討してください。

天然記念物オカヤドカリの実情

2005年に訪れたペットとしてのオカヤドカリブーム。小学生の夏休みの自由研究対象として、簡単に飼育できる水生生物として注目されました。その時には、オカヤドカリと飼育キットがセットになったものが販売され、多くの方が購入したそうです。メディアなどでも取り上げられたことによって、空前のヤドカリブームが訪れていたようです。っといっても、犬やハムスターブームには及ばない程度だとは思います。しかし、鳴きもせず、特別大きなアクションも起こさないヤドカリへの対応は、相当良くなかったようです。ハムスターやセキセイインコを飼うと、小さな箱に入れて家につれて帰ります(はじめから個体の購入を考えている方ならば、カゴもしくは水槽でも持参するべきなのですが)当たり前になっていてついつい忘れてしまいますが、その状況は非常に動物たちにとっては悪い環境です。その状態を長時間続けようものならば、すぐに固体が弱ってしまうほどです。ですが、基本的にこの行動はペットショップから自宅までなので、きちんと動物のことを思えば、さほど長い時間はその状況におくことはないでしょう。しかし、先ほどから書いている「オカヤドカリの飼育キット」には、オカヤドカリがスポンジもしくはおがくずと一緒にパックにつめられて、キットの部品のひとつのようにして取り扱われています。もちろん、餌は入っていません。そのような悪い環境で生活しているオカヤドカリですが、実は日本の国が定めた天然記念物なのです。特別天然記念物ではないので、ツルなどのように手厚い保護は受けていませんが、それでも捕獲は決まった業者のみが行ってよいもので、一般人が捕獲して良い生き物ではありません。ですが、きちんと許可を得て捕獲されたオカヤドカリは飼育しても、法に触れることはありません。一度捕獲したオカヤドカリは野性に返すことはできません。ですので、心無い飼い主に飼育されるくらいならば、愛情を持った飼い主にオカヤドカリを飼ってほしいと思いませんか?

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