世界で見ると、18世紀のフランスではすでに黒板を学校で使用していました。そのフランスで使われていた黒板が19世紀の初め頃にアメリカに伝わったのです。
日本に伝わったのは明治元年、石板に漆を塗った漆板が登場します。これが黒板の原点と言え、寺子屋などで使われていました。明治5年になると日本でも寺子屋から学校制度がスタートし、それと共にアメリカ人のスコットという現・東京大学の教師が日本に「ブラックボード」を持ち込んだのです。明治7年に入ると日本でも黒板の製造が始まり、板に墨汁を塗ってからさらに柿渋を塗ったものが作られていきます。スコットが持ち込んだブラックボードを直訳した「黒板」として明治10年以降、日本全国に黒板は広まっていきました。
大正7年、それまでは仏壇屋や漆工芸屋が黒板の製造をしていましたが、正式な黒板メーカー「青井黒板製作所」が創業されてきちんとした製法もあみだされました。青井黒板製作所の創立により、日本全国に普及するのはもとより、技術の高さから満州や朝鮮にも多く知られるようになりました。
昭和29年以降は黒板のJIS規格も定められ、黒板の塗料の開発によって黒から緑の黒板へと変換をとげていきます。現在の黒板はホーローのものが主流となり、黒板の枠も木からアルミへと変わってきています。また、学校などでは壁に備え付けだった黒板も、ハンドル操作で上下に動かせる可動式のものの採用が増えてきました。
黒板の表面も真っ直ぐなものからカーブがかかっていて文字の見えにくさをカバーしたものまで様々な黒板が製造されています。最近では技術の向上から、耐水性のある工事用の黒板もよく使われるようになり、あらかじめ工事名や工種や設計寸法を書き込めるようになっています。
使用法は説明がいらないほど皆さんおわかりでしょう。チョークで書かれた場所を黒板消しでなでるだけです。スポンジを凹凸のあるラシャ状の布でくるんだもので、汚れている黒板消しを使うと黒板もきれいに拭くことができません。昔は黒板消しをドアの上に挟んで頭の上に落とすイタズラがはやったようです。
電子黒板とはなんでしょうか。黒板といいながらも一見はホワイトボードのようです。書き込んだり消したりするのはもちろんのこと、パソコンなどの電子機器と接続して画面に表示させたり、黒板表面の表示をプリンターで普通用紙に印刷もできるようになり、会議の席などで活躍しています。
スラムダンクといえば井上雄彦が作者の大人気の高校バスケアニメでした。連載終了から数年たち、スラムダンクが1億冊を突破したのを記念して幻のイベントが行われました。「スラムダンク〜あれから10日後」と題されたこのイベントはサイトをクローズするにあたっての井上雄彦からのファンへのプレゼントでもあり、神奈川県の廃校となった校舎を使用して、ファンがバスケットボールのパスを交わすということも行われました。
この廃校の黒板23枚をつかって「スラムダンク〜あれから10日後」という作品を発表し、これを模した「スラムダンク黒板カード」がネット販売されましたが、爆発的人気で生産が追いつかない状態になっています。黒板状のカードに描かれた物語は簡単に見られそうもありませんね。