野球 テレビゲーム

野球 テレビゲーム

日本人はなぜか野球が大好きな人が多いです。スポーツニュースやスポーツ新聞を見ても、野球ネタが話題にのぼらない時期はないといってよく、シーズンオフですら選手の移籍だの選手の年俸だの選手のミニキャンプだのどうでもよさそうな記事が踊ります。やはり、昔から国民的娯楽として存在していたからでしょう。こういった事情から、野球を題材にしたゲームが数多く作られてきました。当然、テレビゲームの分野でも野球ゲームは数多く作られています。そんな野球テレビゲームの原点と歴史についてみていきましょう。



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野球ゲームの歴史

メンコ

野球というスポーツを何らかの形でゲームに取り入れたのは、おそらくメンコが一番初めではないかと思われます。戦後間もない1947年にはすでに野球選手の似顔絵を書いたメンコが存在しています。

とはいっても、メンコ自体は野球とは関係ないので、野球ゲームの歴史に含むのは適当ではないでしょう。わかることは、この時代からすでに野球は子供たちの間でも大人気だったらしいということです。

野球盤

1958年にある画期的な野球ゲームが販売されます。あの有名な野球盤です。販売したのはエポック社。なんと会社設立と同時に野球盤を発売したといいますから驚きです。私も子供の頃買ってもらって遊んでいました。今でも新作が発売されており、根強いファンがたくさんいます。

プロ野球カードゲーム

メジャーかどうかはわかりませんが、個人的には大きな思い入れがあるゲームです。野球選手がそれぞれカードになっており、そのカードとサイコロを使って試合をするというゲームです。タカラから販売されました。1作目がいつ販売されたかははっきりしませんが、1978年にはすでに存在していたのは確かです。1998年に販売は打ち切られてしまったようですが、今でもカードを集めているファンもいます。


野球テレビゲームの登場

今挙げた野球ゲームは、テレビゲームとはまったく関係ありませんが、子供たちの間での遊びとして野球ゲームが常に存在していたことから、新しい野球ゲームが作られる土壌が常にあったということが言えます。テレビゲームというそれまでに存在しなかった遊びが登場すれば、テレビゲームを使った野球ゲームをと考えるのは当然の成り行きだったでしょう。

日本初の野球テレビゲーム

日本で家庭用のテレビゲームが登場したのは1975年のテレビテニスです。この頃は画面もしょぼく、ゲーム機そのものの能力が低かったこともあり、原始的なものしか作ることができませんでした。テレビテニスも、ただ単にボールをラケット(バーみたいなもの)ではじきあうという単純なもので、得点機能すらついていませんでした。こんな状態では複雑なゲームなど作れるはずもありません。しかし、徐々にテレビゲームの機能が上がってくると、それに伴って複雑な処理を必要とするゲームも作れるようになっていきます。

そして1978年にエポック社からテレビ野球ゲームが発売されます。これがおそらく日本初の野球テレビゲームだと思われます。家庭用テレビゲームが世に出てから3年後には早くも野球を題材にしたテレビゲームが作られていたのです。このテレビ野球ゲームは後に同じエポック社から発売されるカセットビジョンのカートリッジソフトとして販売され、当時としてはかなりの本数を売ったようです。今見ると、ちょっと野球ゲームと呼ぶにはアバウトすぎるような気がしないでもないですが。


ファミコンのベースボール

カセットビジョンの画面を一度でも見たことのある人ならわかると思いますが、初期のテレビゲームはドットも荒く、かなり見にくい画面です(といっても当時としては十分なものでしたが)。しかし、急速なハード性能の向上にしたがって、画面も美しく、複雑な処理も可能なゲーム機が登場するようになっていきます。

1983年に任天堂からあの有名なファミリーコンピューターが発売され、その年の12月にファミコンカセットゲームとしてベースボールが発売されます。ゲームをやったことがある人なら、一度はプレーしたことがあるといってもいいくらい有名な野球ゲームです。BGMがないとか、チームの違いがユニフォームの色だけとか、基本的に打順の意味がないとか、今考えるとリアルなものとは言い難いですが、当時としては画期的な野球ゲームだったことは確かです。ちなみに、このファミコンのベースボールは、アーケード仕様にしたものもあり、当時のゲームセンターで遊ぶことも可能でした。


ファミコンベースボール以外の野球ゲーム

野球人気とテレビゲーム人気によって、以後、雨後のたけのこのように野球ゲームが発売されます。この野球テレビゲームをすべて取り上げるのは、とてもじゃないですが不可能です。そこで、個人的に思い入れのある野球ゲーム・有名な野球ゲームをいくつか取り上げてみましょう。

チャンピオンベースボール

1983年にセガから販売された野球ゲームです。もともとはアーケード用の野球ゲームとして作られました。バッターに打率を設定して個性を持たせるというシステムがここで使われていました(ただしどれほどの効果が反映されていたかは不明)。後に家庭用に移植されましたが、家庭用は評価が余りよくないです。アーケード版の出来が余りにもよかったためでしょう。名作と謳われています。

ファミリースタジアム

ゲームをやる人なら知らぬものはいないといえるほどのファミコン用超有名野球ゲームです。ファミスタとも言われていますね。制作会社はナムコ。1986年に第1作目が作られました。これ以後の野球テレビゲームの方向性を決定付けたゲームでもあります。残念ながら現在ファミスタシリーズは作られていませんが、ゲームが存在する限り、未来永劫語り継がれていくことでしょう。

燃えろ!!プロ野球

ジャレコが1987年に発売したファミコン用野球ゲームです。当時人気だったファミスタに対抗した野球ゲームとして注目されました。野球中継で使われていたバックスクリーンからの映像をゲーム画面として使用することにより、リアルな画面の野球ゲームとしてかなりの本数が売れたのですが、リアルなのは画面だけという致命的な問題がすぐに発覚します。

有名な「バントでホームラン」はまだかわいい(?)方で、ファールの次の投球はどこに投げても絶対にストライクになる、守備の操作性が異常に悪いため三振以外でアウトにするのが困難である、など、とても一般的に遊ぶには問題が多すぎて、今現在では暗黒史として語られるゲームになっています。逆に、一部マニアにとってはたまらないゲームであるらしく、熱狂的なファンも未だに存在していますが。

実況パワフルプロ野球

1994年にコナミがスーパーファミコンで発売した、これまたゲームをする人で知らない人はいないくらい有名な野球ゲームです。パワプロとの愛称で親しまれています。未だに年1作のペースで続編が作られているくらい人気のある野球ゲームです。

発売された当初は、当時の野球テレビゲームの第一人者であったファミスタに対するアンチテーゼとして作られたのではないかという見方がなされていましたが、実際はファミスタとは違ったタイプの野球ゲームであることがわかり、コアなユーザーを中心に人気が高まっていき、現在の地位を築き上げました。2006年には、前述した野球盤とのタイアップ商品を販売する予定もあり、まだまだ人気は衰えることがなさそうです。

ベストプレープロ野球

今までの野球テレビゲームは、実際にゲームをする人間がピッチャーやバッターや野手などを操作するアクションゲームなのですが、このベストプレープロ野球はアクションゲームではなく、シミュレーションゲームとなっています。ゲームに登場する選手の様々なデータを入力し、それをもとにして試合を行うというものです。

プレーヤーができることは選手データをいじることと、試合中に監督として指示を出すくらいで、基本的には見ているだけのゲームです。第1作は1985年にパソコン用ゲームとして販売され、そのときのタイトルはベストナインプロ野球でした。その後、1988年にファミコンに移植され、タイトルを今のベストプレープロ野球とし、その後数作品がシリーズで作られています。このようなシミュレーション的野球ゲームは他にも野球道ややきゅつくなどが存在し、一定のファンの間で人気があります。


今後の野球テレビゲーム

今まで見てきたように、野球テレビゲームは実際に選手を操作するアクションゲームと、データをもとにしてチームを編成し、試合をさせるシミュレーションゲームに2極分化されています。今後は、画像をリアルにする、データの精度を高めるくらいしか発展の余地はなさそうです。

そんな中、最近変わった方向性が示された野球ゲームが出てきました。ベースボールヒーローズというものです。これはカードゲームとテレビゲームを融合させた形の野球ゲームで、選手カードを入手し、チームを編成して、ゲームセンターなどで他の人のチームと対戦するというものです。この手のゲームは何も野球ゲームに限った話ではなく、サッカーゲームでは何年も前から存在していることもあり、決して真新しいとはいえないかもしれませんが、今後の野球ゲームの方向性を占う意味でも注目すべきものだと思います。


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